フランチャイズ業界における学習塾
JFAフランチャイズチェーンの2013年度統計調査によると、フランチャイズチェーン数、店舗数、売上のどれもが増加傾向となっています。中でも学習塾はコンビニ・保育サービスと並び、成長が期待されるサービスとして、更なる注目を浴びています。加えて、飲食店や小売サービスも含めた全34業種の中で、学習塾はTOP3に入る成長率を誇り、前年度と比べ約120%の業績です。
フランチャイズ本部選びのコツ
実は、教育事業は売上やチェーン数は増加しているのですが、“総店舗数”は減少傾向にあります。これが何を意味しているかお分かりになりますか?
この結果から分かるのは、実はブランド力の重要性なのです。
減少している学習塾の多くは個人営業のものです。逆に、選ばれる実績あるブランドは次々と開校教室を広げ売上を伸ばしています。つまり、完全に独立で学習塾を開業するよりも、フランチャイズで開業した方が圧倒的にリスクを抑えられるのです。
教育業界の中での個別指導塾というビジネスモデル
多様な業態で注目を集めている教育ビジネスですが、その市場規模は約1兆円ともいわれています。
リーマン・ショック以降、縮小する市場が多い中、学習塾・予備校市場はほぼ横ばいを維持しています。その塾学習塾・予備校市場の中でも、個別指導塾の割合は年々増えており、塾市場の半数を占める勢いで成長を続けています。
開業しやすいビジネスモデル
例えば飲食店のように、内・外装の装飾や、厨房等の大きな設備を用意する費用がかからず在庫も持たないビジネスのため、低資金で開業できます。物件も事務所のような簡素な部屋でも全く問題ありません。そして、もう一つの重要な点が立地です。繁華街のような好立地である必要がなく、住宅街やビルの2階などでも問題なく開業することができます。在庫スペースや厨房なども不要なため、土地・物件にかかる費用を抑えることができ、結果的に毎月の経費を低く抑える事に繋がるのです。加えて、授業料は前払いである事がほとんどのため、資金繰りに頭を悩ませることもありません。
口コミが最大の広告手法!?
経営コストの中で、特に開業したてに大きな割合を占めるのが、広告費。初期の集客のためには欠かせない広告費ですが、塾経営においてはひと味違います。予算の大きな大規模な広告(テレビCMなど)は、フランチャイズ本部が一括して手配することが多く、オーナー様は運営に専念する事ができるのです。また、地域・学校での生徒同士の口コミの効果も絶大です。成果をしっかりと上げれば、運営を続けていくうちに、自然と生徒が集まるようになる仕組みです。まさに努力が数字に表れるビジネスモデルと言っても良いでしょう。
予測しやすい売上
塾の売上を一言で言うと、生徒数×受講数です。シンプルな計算式かつ、天候などにも左右されにくいので、売上の予測を立てやすく、スムーズな経営が行えます。そして、生徒数の増加がそのまま収益に繋がり、一度入塾すれば、2年~3年と長期に通ってもらえるのも安定経営に繋がります。生徒が増えれば増えるほど、口コミも集まり更なる生徒の増加が期待できます。生徒数の増加に対しては、授業のコマ数拡大や、椅子・机の買い増しで対応できます。それでも間に合わないほど生徒が増加した場合は、複数店展開も見込めるのです。
資格不要で経営に専念
学習塾を開業するにあたって、講師の経験や、教員免許は必要ありません。なぜならば、オーナー様の仕事は生徒に教えることではなく、塾全体を見ながら経営することだからです。不安になりがちな生徒に教える内容や教材については、フランチャイズ本部のノウハウを利用でき、システム化も進んでいるので、オーナー様は経営に専念する事が可能なのです。
教育のやりがい
仕事をしていく上で、「やりがい」はとても大事です。 ましてや独立・開業という自立した働き方を続けていくためには、心も体も日々充実している事が不可欠となります。学習塾経営では、日々成長していく子どもたちと共に毎日を送る事ができ、イキイキと仕事をする事ができます。また、将来の日本の骨格を担う子どもたちに接し、関わっていくことで社会に貢献しているという実感が得られます。
人生経験が生かせる
塾とはいえ、勉強以外にも学ぶ事がたくさんあります。授業以外でのコミュニケーションを通して、オーナー様の豊富な人生経験は、きっと子どもたちにとって意味のあるものとなるでしょう。生徒や親からの感謝の声が、学習塾経営の中で最も嬉しい瞬間だと、多くのオーナー様が仰っています。仕事を通して社会貢献ができ、人から直接感謝される、魅力溢れるビジネス。それが、学習塾経営なのです。