フランチャイズは儲かる?人気業種の収益事例や儲けやすい業種の見分け方
独立・開業の選択肢として人気のフランチャイズ。ですが「本当に儲かるの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。実際のところ、フランチャイズで高収入を得ているオーナーも多く存在します。
そこで今回は、フランチャイズ経営で儲かる業種について、収益事例を交えながら詳しく解説。儲けやすい業種の見分け方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- フランチャイズは儲かるのか
- 代表的なフランチャイズ業種の収益例
- 儲かりやすい業種を見分ける方法
- 儲かりやすいフランチャイズ本部の特徴
- 儲けを最大化するポイント

フランチャイズは儲かる?ほぼ必ず儲かるのは?
結論から言うと、フランチャイズでほぼ必ず儲かる業種というのは存在しません。
どんなビジネスでも利益が出るかどうかは、経営者の手腕や努力次第だからです。
ただし、業界やフランチャイズ本部によって収益性には差があります。ビジネスモデルや業界の構造によって「安定して収益を立てやすいか」「どこまでの高収益を目指せるか」などには違いが生まれるためです。
気になる業界があれば、その業界について以下の点でリサーチしていくと良いでしょう。
- 収益の安定性はどうか
一般的に顧客が蓄積する「ストック型」の方が、顧客が常に入れ替わる「フロー型」よりも安定性は高くなります。 - 原価率はどうか
見かけ上の売上は高くても、原価率やコストがかさむと利益は圧迫されます。 - 客単価はどうか
一概には言えませんが、客単価が極端に低いよりは高いほうが集客のコストは抑えられます。 - 在庫リスクなどコストについて懸念はあるか
商品を仕入れる必要がある場合、それが売れ残ってしまう「在庫リスク」は常に存在します。 - 景気が需要に影響するか
学習塾や介護サービスなど、こういった特徴を持つ業界は比較的安定して収益を立てやすくなります。
一方で、同じ業種でも本部によって収益力はまちまち。儲けやすいフランチャイズを選ぶには、次のようなポイントをチェックしましょう。
- 市場での競争力やブランド力
- 加盟店の平均売上高や利益率
- 加盟店の継続率・撤退率
- 本部のサポート体制や教育システム
- ロイヤリティや広告費などの負担額
このように、業種だけでなくそれぞれの本部の実力をよく見極めることが大切です。
自分に合ったフランチャイズを選べば、高収入を目指せる可能性は十分にあるでしょう。
儲かると噂のフランチャイズは本当に儲けられる?
フランチャイズビジネスは本部のブランド力やノウハウを活用できるため、独立・開業の選択肢として人気が高まっています。ですが「本当に儲かるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
実際のところ、フランチャイズ経営の収益性は業種によって大きく異なります。
それぞれの業種で実際にどれくらい儲かっているのか、フランチャイズ本部が公開している収益事例・モデルを見ていきましょう。
- 学習塾
- コンビニ
- 飲食店
- フィットネスジム
- 買取専門店
- ハウスクリーニング
- 介護福祉サービス
学習塾|安定した成長業界
学習塾は少子化の影響を受けつつも、教育熱心な家庭からの需要は根強い市場です。
大手フランチャイズ本部のもとで開業すれば、安定した収益が期待できるでしょう。
学習塾フランチャイズの厳選おすすめ8選!評判や失敗しない選び方
学習塾の収益事例
学習塾フランチャイズ『トライプラス』の収支実績を見てみましょう。
関東地方で4教室を展開するオーナーの場合、年間売上約1億7,000万円、利益は約5,700万円。
また、関西地方で3教室を展開する別オーナーの場合、売上は約6,300万円で利益は約1,100万円となっています。
その他、中国四国・九州地方の3教室を展開するオーナーでは、年間売上は約7,000万円、利益は約1,600万円となっています。
店舗数が多いほど高収益というわけではありませんが、エリアの需要次第では大きな利益を上げられることがわかります。
コンビニ|高収益の難易度は高い
コンビニはフランチャイズの代名詞とも言える業種。
24時間営業で客単価は低めですが、来客数の多さから高い売上が期待できます。
一方で売上に連動したロイヤリティや人件費の負担が重く、オーナーの収益は厳しい傾向になりやすいと言えます。
コンビニの収益事例
「コンビニエンスストア本部と加盟店との取引等に関する実態調査報告書」によると、コンビニ加盟店の直近会計年度の状況は以下の通りです。
- 売上高(中央値):1億8,600万円
- 売上原価:1億2,887万円
- ロイヤリティ:2,888万円
- 営業費(従業員給与、廃棄ロスなど):2,299万円
- 最終利益:586万円
売上が大きい一方、仕入れや人件費、ロイヤリティの支払いなどで多くが費用となっているのがわかります。
経営のかじ取り次第では高収益も狙えますが、他の業種と比較するとオーナーの負担は比較的大きな傾向です。
飲食店|本部により収益性に差が激しい
ラーメン、居酒屋、ファストフードなど、飲食業界はフランチャイズ展開が盛んな分野です。
優良な本部なら集客・利益率確保での心配は少なくて済みますが、仕入れや食材管理、人材確保など経営の難しさは避けられません。
本部のサポート次第で収益性は大きく変わってきます。
飲食店の収益事例
例として、焼き鳥ダイニング『千串屋』の初台店の事例を見てみましょう。
出店には内装や厨房設備などに約908万円の初期投資が必要です。
一方、月間売上高は692万円、売上原価や人件費を差し引いた税引前の利益は159万円。ここからオーナーの采配に応じて役員報酬を得ることとなります。
ただし、これはあくまで一例。 店舗や立地、本部のサポートによって収益性は大きく変動すると認識しておきましょう。
フィットネスジム|初期費用は高いが収益性は良い
健康志向の高まりを受けて、フィットネスジム市場は拡大傾向にあります。
ジム運営にはトレーニング機器の設置など初期費用がかさみますが、月会費制のビジネスモデルにより、安定的な収益が見込めるのが特徴です。
フィットネスジムの収益事例
フィットネスジムフランチャイズ『FÜRDI(ファディー)』の収益モデルの例を見てみましょう。
初期投資として加盟金や設備費用など1,700万円ほどが必要となります。 一方、会員数500名の24ヶ月後の月間収支は以下の通り。
- 売上:362.7万円
- 諸経費:247.7万円
- 営業利益:114.9万円
会員数が250~300名を超えれば黒字化し、投資回収までの期間は36ヶ月と試算されています。
高額な初期費用の用意がネックとなるものの、会費制のため一度軌道に乗れば安定しやすいのは魅力です。
買取専門店|開業コストの低さが魅力
近年不用品の買取サービスが身近になり、参入企業も増加中の市場です。
中古品販売のノウハウを持つフランチャイズ本部なら、仕入れや販売ルートを確保しやすくコストや手間を抑えられるのがメリットです。
ただ、消費者同士のダイレクト取引がこれから発展する可能性も高く、買取業の将来性には不透明な部分もあります。
買取専門店の収益事例
- アピタ宇都宮店:年間売上2億5,622万円、営業利益7,538万円
- 自由が丘店:年間売上9,378万円、営業利益1,716万円
となっています。
店舗立地や競合状況によって売上規模は大きく異なりますが、粗利率が50%を超えるケースも。
仕入れと販売のバランスを取れれば、高い収益性が期待できるビジネスモデルだと分かります。
ハウスクリーニング|客単価向上が鍵
共働き世帯の増加で、家事代行サービスの需要が高まっています。
ハウスクリーニングはその代表例ですが、利用頻度はそれほど高くありません。
安定した収益を上げるには、客単価を上げるか、富裕層など継続的に利用してくれる顧客の獲得が不可欠でしょう。
ハウスクリーニングの収益事例
『おそうじ本舗』の収支モデルによると、1人で開業した場合の営業利益は、
- 1年目:443万円
- 2年目:1,591万円(従業員2名)
- 3年目:3,590万円(従業員3名)
の見込み。
開業後しばらくは厳しい状況が続きますが、人員を増やし受注を伸ばせば大きな利益につながることがわかります。 ただし、人件費負担をどう吸収していくかが課題になっていくと考えられます。
介護福祉サービス|高需要産業で安定
超高齢社会の日本では、介護サービスの需要が右肩上がりで伸びています。
介護保険制度に基づいたビジネスのため、一定の収益は見込みやすいのも魅力。一方、人材確保や初期投資の大きさには注意が必要です。
介護福祉サービスの収益事例
デイサービス『樹楽 団らんの家』の事例では、1ヶ月の収支は以下の通り。
- 売上:355万円
- 売上総利益:340万円
- 営業利益:77万円
介護報酬という安定した収入が見込める一方、人件費などのコストがかさむのがわかります。
また、介護報酬については国により定められた規制があるため、他業種よりも利益率を改善する難易度は高いと認識しておきましょう。
スタッフの定着率を高め集客に投資したうえで、長期的に経営を安定させることが求められるビジネスだと言えるでしょう。
高確率で儲けられる業種を見分ける方法
フランチャイズで成功するには、儲かる可能性の高い業種を選ぶことが大切です。 では、儲かりやすい業種にはどのような特徴があるのでしょうか。
- 市場が成長している
- 安さ以外の付加価値がつけやすい
- 初期投資が少ない
1. 市場が成長している
まずは、参入する市場が拡大傾向にあるかどうかがポイントです。
学習塾やジム、介護など今後も需要の伸びが見込める分野であれば安定的に収益を上げやすくなります。
一方、魅力的な業界は競合も多いため、ブランド力など明確な強みがある本部に加盟する必要があるでしょう。
2. 安さ以外の付加価値がつけやすい
価格以外の魅力を打ち出せる業種も狙い目です。
値段だけの競争になると、スケールメリットを活かした大手チェーンに太刀打ちできなくなります。
サービスの質や独自性など、他店にない価値を提供できる業態が理想的だと言えます。
例えば小売業だと価格競争になりやすく、結局はスケールの大きな企業が優位に立ちます。
対して、学習塾やジムのようにサービス品質が問われる業種なら、差別化を図る余地が大きくなっていきます。
3. 初期投資が少ない
加盟時の初期費用が低額かどうかも見逃せません。
ハウスクリーニングや学習塾など開業コストが抑えられる業種であれば、たとえ事業が計画通りにいかなくても、大きな借金を背負うリスクが減ります。
資金面での心配が少ないぶん、過度な心配をすることなく経営に集中しやすいのもメリットと言えるでしょう。
儲かりやすいフランチャイズ本部の特徴
高収益を狙うなら、提携先となるフランチャイズ本部の選定も重要です。 ここからは、オーナーが儲けやすい本部の特徴を解説します。
- 同業他社に対して集客の強みが明確
- ブランド自体の知名度が高い
- 付加価値があり客単価が高い
特徴1. 同業他社に対して集客の強みが明確
ライバル店と比べて、集客面での優位性がはっきりしているかどうかが大切です。
「何が強みで、なぜ選ばれるのか」といった理由が不明確だと、宣伝しても思うような集客効果は得られません。
他社にない独自のサービスや付加価値を打ち出している本部が望ましいでしょう。
特徴2. ブランド自体の知名度が高い
本部の知名度の高さも重要な要素です。
有名チェーンの看板を掲げられれば、宣伝に対してより大きな集客効果が見込めます。
認知度の低いブランドだと、売上が安定するまでに時間がかかるため、開業時の資金繰りがネックになることも。
ブランド力のある本部を選ぶのが、オーナーとして成功しやすい方法だと言えるでしょう。
特徴3. 付加価値があり客単価が高い
顧客単価の高さも、儲けやすさに直結します。 価格以上の価値を感じてもらえるサービスを展開できれば、利益率を高く保ちやすくなります。
逆に、単純な小売系のビジネスでは価格以外の付加価値をつけるのが難しく、どうしても客単価は低くなりがちです。
品質や独自性で勝負できる業態の方が、高収益を狙いやすいと考えられます。
業界動向とその本部の特性をよく見極め、利益を上げやすいフランチャイズビジネスを見つけていきましょう。
儲けを最大化するフランチャイズ開業のポイント
フランチャイズで高収益を上げるには、業種や本部の選定だけでなく、オーナー自身の取り組みも重要です。
ここからは、儲けを最大化するための開業時のポイントを解説しましょう。
- ロイヤリティ以外の固定費を確認しておく
- 本部からのサポートを最大限に活用する
- 開業前に綿密に計画を立てておく
ポイント1. ロイヤリティ以外の固定費を確認しておく
加盟時の費用として見落としがちなのが、ロイヤリティ以外の固定費の存在です。
広告費や設備のメンテナンス費用、店舗の水道光熱費など、本部へのロイヤリティとは別に定期的に支払いが発生する項目があります。
これらを含めたトータルの運営コストを事前に把握し、売上目標を立てておくことが重要となるでしょう。
ポイント2. 本部からのサポートを最大限に活用する
せっかく本部から手厚いサポートが受けられるのに、十分に活用しないのはもったいことです。
研修制度や経営指導などのサービスは積極的に利用し、ノウハウの吸収に努めましょう。
販促物の提供や集客の助成など、自社だけでは用意できない支援も、本部との連携を深めることで引き出すことができるはずです。
ポイント3. 開業前に綿密に計画を立てておく
オープン前の入念な準備が、その後の利益を大きく左右します。
売上予測や資金計画、人員体制など、考えられる限りの想定を立てておくことが大切です。
予期せぬ事態にも柔軟に対応できるよう、いくつかのシナリオを用意しておくと良いでしょう。 綿密な計画を基に、スムーズに開業に漕ぎ着けることが高収益への近道となります。
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トライプラスは、「家庭教師のトライ」や「個別教室のトライ」などを運営するトライグループのフランチャイズブランド。
少子化が進む一方で教育熱は高まっており、学習塾の需要は根強く残る見通しです。
そのような成長が見込める市場にあって、トライプラスは、「家庭教師のトライ」が誇る全国知名度99%という圧倒的な認知度をもとに展開しています。 集客面で大きなアドバンテージを得られるのが、オーナーにとって何よりの強みだと言えるでしょう。
また、在庫リスクや設備投資が少なくて済む個別指導塾は、もともとローリスクな事業形態。
そこに加えて、トライプラスでは経営のあらゆる場面で専任スーパーバイザーのサポートが受けられるので、業界未経験者でも安心して開業できます。
ブランド力を存分に活用しながら安定した収益を上げていきたいとお考えなら、ぜひともトライプラスへご相談ください。
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